●試験結果と講義の総括 1部履修者は182名 (出席人数は36~67名)、2部履修者は156名 (出席人数は39~76名)。「単位が取りやすい」という印象を持たれたらしく、登録だけの履修者が非常に多かった。授業アンケートの結果については、1部の集計数が14名、2部の集計数が20名となり、実際の出席人数から考えればまずまずの集計数となった。暫定的な結果については、以下を参照。[1部][2部] レポートの提出数については、1部が136名、2部が114名。 成績結果については、1部の182名中、優が15名 (8.2%)、良が70名 (38.5%)、可が49名 (26.4%)、不可が3名 (1.6%) (内レポート未提出者1名)、欠席が45名 (25.3%) (試験の欠席者、内レポート提出者1名) であった。2部の156名については、優が7名 (4.5%)、良が60名 (38.5%)、可が39名 (25.0%)、不可が13名 (8.3%) (内レポート未提出者9名)、欠席が34名 (21.8%) (試験欠席者、内レポート提出者3名)、既卒が3名 (1.9%) であった。基本的には、レポートを提出し、かつ、試験を受験した者については全員単位を認定する予定であったが、答案が最低限の水準に達していないケースが散見されたため、1, 2部合わせて6名を不可とした。卒業がかかっている履修者は注意すること。なお、レポートのみの点数 (40点) では単位取得の要件を満たさないため、レポートを提出しながら試験を受験しなかった者は欠席とした。試験 (60点)のみを受験した履修者については、理論的には単位取得は可能であるが、試験だけで50点以上取得した者は皆無であったため、全員不可とした。 ユーロやエネルギー問題など、現状に関する設問についてはそれほど問題がなかったものの、ハプスブルク帝国など歴史に関する設問については、理解が不十分と思われる答案が多く見られた。これは受講者だけの問題でなく、講師の説明の仕方にも原因があると考えられる。来年以降の講義では改善したい。 また、インターネットを利用して試験の準備を行う履修者が増えているようである。そのこと自体は悪いことではないが、取得した情報を何も考えずに引用するケースが少なからず見られた。例えば、ロマ問題についての解答で、反差別国際運動(IMADR)の資料(具体的にはこちらを参照)を活用したものが何件か見られたが、2005年に公開された記事にもかかわらず、「昨年6月に反差別法が制定された」と書いた答案が見られた。「2004年6月」とするべきであろう (2012年2月10日記、同20日一部修正)。